ギタリスト/尺八奏者 オガタマモルのブログ

広島を拠点に活動するギタリスト/尺八奏者のブログです。
ウェブサイト http://marumogata.weebly.com

タグ:和楽器

ここのところ、人前で一番たくさん弾いているのは箏のような気がするのですが、
こちらは別に今の所プロとしてやってる訳ではありません。

・邦楽演奏会出演
・小中学校の邦楽鑑賞会への参加 
・地域のギター教室での指導

今の所...と書きましたが、今後こう、自分が邦楽界で箏奏者と銘打って何かする
という未来は全く見えないのでこう書いておりますが、
自分の活動に何かしら役立てたいとは思ってます。

11月には初めて(?)箏の独奏曲に挑戦。IMG_6368
宮城道雄作曲「手事」で出演。

色々とこういう舞台に出る曲まで師匠などにチェックされて制限される、
というような話をよく聞くのですが、僕は割と好き勝手やらせてもらってます。

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学校での演奏にも参加したり。こういう事は現場に行ってみないと
わからないものがあるので、参加希望してよかったなと思ってます。

呉市内の小中学校にメンバーで分担して回ります。
僕は9校担当。来年の1月までで、あと5校くらいかな。

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新しいことや出来ないこと、うまくいかないことを習得するプロセスというのが、
ちょっとこなれてしまって忘れかけていたギター練習への思いを再燃させてしまって、
このくらいギターも丁寧に練習すればもっと上手く、
まだマスターできないあの曲この曲が弾けるようになるんじゃなかろうか、
と思って、こちらの練習にも応用しようと思っています。
(尺八のコンクールの時も同じこと書きましたが)


よく、RPGなどのゲームでもメインストーリーそっちのけでサイドストーリーやおつかい的イベントをやりこんでしまうのですが、現実でもそんな感じで、ギタリストとしての活動時間がちょっと少なくなっておりますが、もう少ししたら色々とアウトプットできるのではと思います。



9月10日に
「葉巻×和」というコンセプトのイベントにて尺八演奏してまいりました。
コンセプトゆえ、紋付袴にてタバコの煙薫るなか演奏してまいりました。

 広島駅前に店舗を構えておられる「たばこのなかみち」さん
世界中で葉巻を販売している  Davidoff of Geneva Japanさんの主催でした。

YouTubeでの私の演奏やホームページを見て声をかけてくださったそうで、嬉しいですね。

尺八独奏ということで、尺八用の独奏曲とあとはアレンジものを少々。
伝統...といいつつも古くても戦後に作曲された曲がほとんどでした。
私の所属している都山流自体が明治以降にできた流派なので、
曲も自ずと明治、大正以降の曲になってきますね。

普段尺八の演奏を目の前で聴く事がない方がほとんどだったと思うので、
非日常的な雰囲気とタバコの味のブレンドは楽しんでいただけたのかな...と思いつつ。

僕自身も、普段あまり和楽器になじみの無い方の前で演奏するのは
刺激になりますし、新鮮な反応も得られるので楽しかったです。

呼んで頂きありがとうございました。

イベント中の写真を頂いたので、数点アップしておきます。
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「たばこのなかみち」店主の中道さんと。
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普段喫煙するわけじゃないんですが、せっかくの機会なので
演奏終了後にちょっと葉巻を味わわせてもらいました。

あまりスマートな吸い姿ではない(笑)
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機会があれば別で紹介しますが、尺八単体の演奏とか、録音など
お仕事をいただくことも増えてきました。

10年前くらいまではギターのおまけくらいに考えてあまり真剣に練習してなかったのですが、
とあるキッカケでちゃんと習得しようと思い始めて早10年。

師範試験もよくプロのプロフィールに見かける「主席登第」とかではなく、
3位でしかも3回目の受験で受かるという状態でしたから...

そんなことはともかく、できることが増えると自分の中でも嬉しいし、
可能性が色々と広がるので、まだまだこれからもできる限り追求を続けていきたいと思います。

明日、明後日はBlue Marbleとしてイベントでギターを弾きますし、
来月からは小中学校で箏も弾いたり、頭の切り替えや時間のやりくりは頭を悩ませますが
尺八でできることが増えるとギターの方にちょっといい影響があったり、
一つ突き詰めてるとつい近視的になって見えなくなってくる部分を
他の角度から眺めることができたり、まぁ悪くないな、と思います。

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演奏、レッスン、録音などのご依頼はこちらから


6月11日(日)に広島県は庄原市にて
都山流尺八楽会 尺八本曲コンクール広島県大会が開催されました。

自分自身、過去のコンクールの様子はどんなだったんだろう...
とネット検索するも数える程しか出てこなかったので、こうして記しておくことが
後の誰かの参考になればいいな、と思います。

自宅から車で2時間、気持ち的にはもう県外といった感じ。IMG_5338
川のせせらぎに癒されてました。

本曲コンクールなので、都山流の流祖中尾都山によって作曲された
尺八独奏曲のコンクールとなります。

まず県大会があり、それで上位入賞者数名が(県ごとの会員数により異なる)
二次予選としてブロック大会(九州、中国、関東など)に進めます。

そこでの上位入賞者が京都の本部で行われる本選に進出できる訳です。

今年の課題曲は「峰の月」という曲です。
昨年は、というか毎回中国ブロックから先に進めないので前回の反省を自分なりに
活かし、今年は県から優勝できるくらいの余裕を持ちたい、
と思って臨みました。

ピアノのコンクールとかのようにホールでお客さん入れて演奏するわけではなく、
演奏を聴くのは審査員の数名だけです(それがまた緊張の要因になるのですが)

結果、、準優勝。

とりあえず、次には進めたのでよかった!という訳ですが、課題としては色々と残りました。
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本番の演奏での震えるほどの緊張。
尺八は管楽器で体の震え、息の震えがそのまま音になって出てしまいます。

昨年も震えてしまって思うようにコントロールできなかったので、
今年こそは!と思って緊張の原因の一つである演奏への不安要素をゼロに近いくらいにして
取り組んだのですが...演奏で最初の音を吹き始めた瞬間震えが。
なめらかなヴィブラート(息ゆり)や音を静かに消す、といった細かいコントロールが
思うように行きません。。。
やばいな、と思いましたが、冷静な自分とは裏腹に体は震えたまま。
それでも練習の成果か、演奏の最低限のラインは守れた?と思います。

途中、セクションが変わるところで落ち着き直して、震えも落ち着き、
そこからはバッチリ吹けたと思うのですが...

前半の減点が原因か、結果は2位。

これをなんとかしなきゃなーと思いつつ、次の演奏が8月中旬なので
それまでに克服するか、震えるのは仕方ないと震えてもバッチリな演奏ができる体づくりをするか...

普段のライブや、尺八の独奏をする機会はなんどもありましたが、
ここまで震えるような経験がなかったので戸惑っております。。
(普段も緊張してないわけじゃないよ)

ま、色々研究したり試したりして次取り組むしかないですね。
結局、評価されて勝敗が決まるようなところで緊張しないのは無理なので。

コンクールの是非はともかく、一曲、一音一音まで集中して研ぎ澄ますような練習を
普段意外とできてないと気づいたので、結果はともかく上達の糧だと思って取り組んでます。
(でも、できるなら本選まで行きたい)

6年前、同じ曲でコンクール参加した時の練習時の録音が残っていて、
聞き返すとだいぶ下手だなーと思えるくらいには上手くなったと思っているので、
あとは足元をしっかり、土台固めをしていこうと思います。

...思えば本番前の待ち時間で既に震えていたのですが、
そこで何か対策を取ればよかったなぁ、などと思いつつ
そういう細かな振り返りもやりつつ練習も、もっと余裕と自信が持てるよう頑張りたいと思います。

ギターのおまけやついでではなく、
本気で尺八にも取り組もう、と思い初めてから約10年。
(それまではあまり練習も本気で取り組んではなかった...)
とにかく、少なくとも10年はかかるもんなんだな、と改めて思ってます。

ガクブルするような経験、普段は滅多に起きることはないので、
そういう体験ができるだけでも色々と面白いな、と思います。
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先日、呉阪急ホテルのチャペルで撮影をさせていただける、という機会があり、
撮ってまいりました。

とはいえ、専属のカメラマンがいるわけでもなく予算もないのでDIY、自前で
演奏者兼、撮影、あと編集も僕がやりました。見よう見まねです。

まずは、引きで一発録音した動画と音声をベースに、
アップや別カットのシーンをいくつか撮影して、
あとで編集でそれっぽくなるように仕上げました。

やってみると、後からああいうカットや素材を撮れば、撮り方をこうしたらよかったなぁ、
などと思うものですが、それはまた次に活きたらいいなと思います。

素人の僕がやったにしてはそれっぽくなってるかとおもいます(笑)
演奏と動きがシンクロしてない部分もありますが、まぁ無理にシンクロさせる必要もないかと...
ギターソロなんかはアドリブなので再現できないし。

尺八、ピアノ、ギターのユニット、Blue Marbleで「たゆたう光」オリジナル曲です


このユニットでは呉阪急ホテルの「ごちそうバイキング」というバイキングイベントで演奏を予定しています。

カバー曲も予定ありますが、
みなさんの知ってる曲をやりますよーというグループのスタンスではなく
自分達のオリジナル、音楽でちゃんと色、空気感を出したい、
と思っているのでちょっとオリジナル曲多めです。

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満席の時間帯も増えているそうですのでご予約はお早めに
(詳細は問い合わせください)
4日が平日ということもあり席の余裕があるとのこと。


小さい頃は疑問に思った話題をずっと一人で考え続け、
周りの話題が別の話題に移ったのに気づかずに
質問したり納得したりして声をあげると、
「まだその事話しとるん?もうええじゃろ?」
とお茶を濁されることがよくありました。
空気が読めなかったのでね

そんな感じの話題ですが

10代の頃 ギター歴の割にはギターが上手く弾けた方だったので、

「若いからいいねぇ」的なことを当時20代の先輩方に言われて、
まぁそんなもんなのかな、と思っていました

で、今30代も後半にさしかかり…和楽器やってて
「若いから飲み込みが速くていいねぇ」
的なことを和楽器の先生方に言われます。

そこで疑問。

自分、最初に「若いから」と言われていた先輩方の年齢をとうに超えました

待てよ…これは若いからではない。
「分からない問題を分からないままにこなしているから」
ということではないだろうか。

そりゃ若いほうが肉体的にも元気だし回復力なども早いから負荷をかける事が
容易なのかもしれないけど、そういうことではない。

逆のことが自分にも当てはまるけど
あるギター曲や理論などの難しいところ、
楽譜が込み入ったところをできないからといって
投げているものが多数あります(笑)
時間が経ったらいつか上達してできるようになるかもしれないな…なんて思いながら
何年も経って、楽譜を久しぶりに開いても

当然弾けるようにはなっていません。
別の曲で類似のフレーズや運指が出ていて
弾けるように練習した、などあれば多少楽になっていることもありますが

そのまま時間が経てばそのうち弾ける、そんな時は来ません。
初心者ならまだしも、ある程度難しいものになると
個別に対策を立てて撃破しないと攻略できません。

難しいこと、分からないことに向き合うのは時として
好きな事であっても面倒くさいなぁと思うことがありますし
ある程度楽器が弾けるようになってからはなおさら、
「今できること」の範疇に逃げたくなります。

ただ、闇雲に力ずくで練習するのが間違ってるのは
前のブログで書いたとおりなのですが、

今、できる自分、というものに対するプライドを捨てて
一個ずつ初心者のように丁寧に取り組むのが大事なのだろうな、と思います。

…でも、
できないところ一つに固執して100点を求めすぎて、
練習が楽しくなくなったり、
アウトプットができなくなったり、
他のことが進まなくなるなら一旦置いといて、
手のつけられそうなレベルのものを
探す方がいいとは思いますけどね。


 

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