5年程前に購入してメインのアコギの1つであるブリードラブ

マートルウッドという珍しい材を使っているので
ちょっと独特な音が出るみたいです

 IMG_2011

思えば1年ほど前から時々演奏時におかしな挙動(ポツっというノイズ)が入っていたけど、
それはケーブルやDI等の接触不良かな?ということで片付けてました。

特に強い音を出す時に症状が出やすかったと記憶してます。

が、今年に入って症状は悪化…

1月の宮島弥山での演奏中、断続的にボッ、というノイズ、出音はシャリシャリ
3月末のbirdcallライブ時にはついに本番中に音が出なくなってしまいました。
(マイクで音を拾うことでなんとかしのぎましたが…)

ピックアップはL.R. baggsの"Anthem SL"という、ピエゾとコンタクトマイクの出力を
ミックスするものを使用しているのですが、どうやら、
ピエゾの出力だけがゼロに近くて、マイク成分の高音だけが残った状態のよう。

いつもお世話になってるリペアの方に見てもらった所、
どうやらこのブリードラブギター特有の構造が原因であるということが分かりました。

ブリッジトラスシステム
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※画像はメーカーサイトより

要約すると、表面板にかかる弦の張力をこの構造により緩和することで
豊かなサウンドを得られる、かつ寿命を伸ばす事ができる…とのこと

もちろんこのギターを買ってから一度もここを触ったことがなかったのですが、
ライブなどで数多く使用することによってこのボルトが緩んで、
ブリッジ下にあるピエゾピックアップへかかる圧力が弱くなっていたのが
おそらく原因であろう、という結論に至りました。
(圧電素子なので圧力がかからないと音が出ない)

大きい音を出した時におかしくなる、という現象は
かろうじてつなぎ留めていた力木の支えが、大きな弦振動が加わることで
浮いた状態になったのであろう(そしてピエゾ出力はゼロへ)と思われます。

改めて、メーカーマニュアル
(新古品なのでマニュアルが手元になかったのでメーカーサイトへ)
を見てみると
「買った時は大丈夫ですが定期的にチェックしてね」
みたいなことが書いてありました。まったく盲点でした

音が出なくなった時の状態は
上写真の、横に渡っている棒がグラグラと動いている状態(機能してない)
でした。グラグラしてるので、上の「張力を緩和する」
という効果もおそらくあまり発揮できておらず
謎の共振も発生して音が締まらない…

そこでボルトを締め直して頂いた所、あっさり問題解決。
ピエゾの音もしっかりと出るようになり、
ボディを叩いた時の変な共振もなくなりました。

ギターはメカなので、時間の経過や使用状況により消耗したり状態が変わったりするので、
定期的なメンテが必要と改めて思い知らされたわけでした。

あとは異常かな、と思った時にちゃんと原因を突き止めて把握しておくこと。
たぶんシールドだろう…とおもって放置していたのも良くなかった。

まるで人間の身体のメンテナンスのよう。
以後気をつけます。
ギターも身体もね