ギタリスト/尺八奏者 オガタマモルのブログ

広島を拠点に活動するギタリスト/尺八奏者のブログです。
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カテゴリ: 尺八

6月11日(日)に広島県は庄原市にて
都山流尺八楽会 尺八本曲コンクール広島県大会が開催されました。

自分自身、過去のコンクールの様子はどんなだったんだろう...
とネット検索するも数える程しか出てこなかったので、こうして記しておくことが
後の誰かの参考になればいいな、と思います。

自宅から車で2時間、気持ち的にはもう県外といった感じ。IMG_5338
川のせせらぎに癒されてました。

本曲コンクールなので、都山流の流祖中尾都山によって作曲された
尺八独奏曲のコンクールとなります。

まず県大会があり、それで上位入賞者数名が(県ごとの会員数により異なる)
二次予選としてブロック大会(九州、中国、関東など)に進めます。

そこでの上位入賞者が京都の本部で行われる本選に進出できる訳です。

今年の課題曲は「峰の月」という曲です。
昨年は、というか毎回中国ブロックから先に進めないので前回の反省を自分なりに
活かし、今年は県から優勝できるくらいの余裕を持ちたい、
と思って臨みました。

ピアノのコンクールとかのようにホールでお客さん入れて演奏するわけではなく、
演奏を聴くのは審査員の数名だけです(それがまた緊張の要因になるのですが)

結果、、準優勝。

とりあえず、次には進めたのでよかった!という訳ですが、課題としては色々と残りました。
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本番の演奏での震えるほどの緊張。
尺八は管楽器で体の震え、息の震えがそのまま音になって出てしまいます。

昨年も震えてしまって思うようにコントロールできなかったので、
今年こそは!と思って緊張の原因の一つである演奏への不安要素をゼロに近いくらいにして
取り組んだのですが...演奏で最初の音を吹き始めた瞬間震えが。
なめらかなヴィブラート(息ゆり)や音を静かに消す、といった細かいコントロールが
思うように行きません。。。
やばいな、と思いましたが、冷静な自分とは裏腹に体は震えたまま。
それでも練習の成果か、演奏の最低限のラインは守れた?と思います。

途中、セクションが変わるところで落ち着き直して、震えも落ち着き、
そこからはバッチリ吹けたと思うのですが...

前半の減点が原因か、結果は2位。

これをなんとかしなきゃなーと思いつつ、次の演奏が8月中旬なので
それまでに克服するか、震えるのは仕方ないと震えてもバッチリな演奏ができる体づくりをするか...

普段のライブや、尺八の独奏をする機会はなんどもありましたが、
ここまで震えるような経験がなかったので戸惑っております。。
(普段も緊張してないわけじゃないよ)

ま、色々研究したり試したりして次取り組むしかないですね。
結局、評価されて勝敗が決まるようなところで緊張しないのは無理なので。

コンクールの是非はともかく、一曲、一音一音まで集中して研ぎ澄ますような練習を
普段意外とできてないと気づいたので、結果はともかく上達の糧だと思って取り組んでます。
(でも、できるなら本選まで行きたい)

6年前、同じ曲でコンクール参加した時の練習時の録音が残っていて、
聞き返すとだいぶ下手だなーと思えるくらいには上手くなったと思っているので、
あとは足元をしっかり、土台固めをしていこうと思います。

...思えば本番前の待ち時間で既に震えていたのですが、
そこで何か対策を取ればよかったなぁ、などと思いつつ
そういう細かな振り返りもやりつつ練習も、もっと余裕と自信が持てるよう頑張りたいと思います。

ギターのおまけやついでではなく、
本気で尺八にも取り組もう、と思い初めてから約10年。
(それまではあまり練習も本気で取り組んではなかった...)
とにかく、少なくとも10年はかかるもんなんだな、と改めて思ってます。

ガクブルするような経験、普段は滅多に起きることはないので、
そういう体験ができるだけでも色々と面白いな、と思います。
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さて、コロナ禍の続く状況でライブや演奏会の予定が決まっては消え、決まっては消え・・・
雲の合間で時々タイミングが良ければできる、という状態ではありますが、
そんな状況の中で新しくユニットが始まりました。

Blue Marble [ブルーマーブル]
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尺八・ピアノ・ギターの編成
それぞれ、邦楽、クラシック、ポップス?と違うジャンル出身の3人が集まりました。
僕は尺八も吹けるので、ダブル尺八にしたり、色々バリエーションを考えることもできそうで楽しみではあります。
今、カバー曲をインスタにアップしたり、オリジナル曲を色々と製作中です。

もともと、今年の5月に一度きりの企画ライブだけのために集まったのですが、
そのライブ企画も延期となり、
なかなか見通しも立たない中で「じゃあ、ユニットにしてアレコレやってみよう」
ということで正式にユニットとしてスタートすることになりました。

和洋楽器混成で、ついつい「和」を武器にして勝負したくなるところではありますが、
それぞれの楽器の良さ、そして3人の個性を混ぜ合わせて面白いものができたらいいなと思っております。

まだまだ始まったばかりなので、Youtubeチャンネル、各種SNSをチェック、フォローなどしてもらえると嬉しいです!

たゆたう光[オリジナル曲です]


Blue Marble Twitter
https://twitter.com/bluemarble_0514 

インスタ

https://instagram.com/bluemarble_0514



YouTube 

https://youtube.com/channel/UCEfI6BsV_U1V1x4Ut_s-PIA 

 

あけましておめでとうございます。

昨年は…尺八奏者になったりギタリストになったり筝・三味線を弾いたり相変わらず頭はフル稼働でしたが

新しい出会いも数々あったり、
作曲編曲でも単体で仕事を頂けるようになったり、それ以前の数年間の種まきが実り始めたのかなぁという実感を感じる年でした。

なかなか一般的な?ミュージシャン像と自分との差を感じて違和感というか悩んだ事もありましたが、ある意味吹っ切れたというか、開き直れたというか、そんな年でもあります。

自分らしさを失わず、かつ音楽家として前に進んでいくためにどうしたらよいか、というのを最近はよく考えてます。おそらくある程度の答えは見えてきたかな、と。

今現在、単年毎の区切りでなく、もうちょっと大きな流れの中にいるなぁと思ってるのであまり区切りらしい気持ちはありませんが、

昨年やろうと思ってもなかなか出来なかった事、うまくいかなかった事を、今年はできるように。

自分が面白さを感じる音楽をより表現して共有できるように研鑽していくのみです。

今年もよろしくお願いします。

年始の予定はゆるりと
1月4日(土) 14:00- 熊野筆の里工房 弾き初め(熊野町の筝社中にて筝・三味線・十七弦で参加)
※入館料必要
1月20日(月) 湯来南高校ワークショップ(邦楽) 非公開
1月27日(月) 13:30〜くまのみらい交流館 シルバーカレッジ(邦楽) 入場無料

ほぼ和楽器奏者ですw



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これまでも何度かブログでも書いたりしてますが、地元の邦楽会に一石を投じる…つもりはそんなにないのですが、5月26日の呉三曲演奏会で自作自演の曲で出演します。


※僕は三曲会員ではないので通常チラシに名前は乗らないのですが、作曲者として登場。


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おそらくこういうケースは前例が無いとは思いますが(笑)

快く受け入れてくださった先生方に感謝です。


三曲演奏会とはいいつつも現代の作曲家の曲もありますね。


邦楽曲…とはいいつつもポップス、ロックで作曲する時のモードで作っているので、比較的わかりやすいんじゃないかな、と思います。


譜面を一つ一つのパート(尺八、筝、十七弦、三味線)作ってそのとおりに演奏してもらってる時の楽しさはなんたるや。


いつものフィールドである、ポップスやジャズでは楽譜に記すのはメロディ、コードくらいで演奏は基本的に演者にお任せなので、一字一句というか、パソコンでプログラムのコードを書いて、その通りに走らせ、ちゃんと動いた!みたいな楽しさがありますね。書いてる時はチマチマとした作業が続き大変ですが。


本番までに出来る限りよりよい演奏に仕上げて臨みたいと思います。

昨日は筝、三味線、尺八による和楽器編成のオリジナル曲(初)

の尺八パート練習でした。


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今日は僕は演奏せず、楽譜の解説や訂正などのみ。本番ではベースにあたる十七弦の筝を演奏します。


楽譜に全てを書ききれないので色々突っ込まれるのですが、それすら含めて面白いとともに

昔の作曲家の楽譜も、譜面に書かれた情報だけで完全に作曲者の意図通り解釈するのは無理なんだろうな、

という思いにもかられました。


普段の活動でもオリジナル曲をやることが多くなりましたが、だいたいがコードとメロディだけ書いてあとは各々よろしく!という場合がほとんどです。ソロギターに至っては楽譜もなかったりします。


全パートの譜面をきっちり書いて演奏してもらうのは初めてなんで、楽譜作成から演奏してほしい内容を伝える事から含め大変なのですが、既存曲と比べて、自分の解釈でダイレクトに演奏を変えられること、

なにより自分の書いたものを人に演奏してもらう事の楽しさ。


なるべく誰でも合奏できるように、比較的簡単になるように心がけました。

ともかく初演が楽しみです。


5月26日の呉三曲会の演奏会で初演予定です。


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