歌、楽器にかかわらず、音楽をやる人は物理を学んだほうがいいのかもしれない。
実際科学的なアプローチをレッスンに取り入れたりしているところもありますし。

とかく感覚とか感情とか人によって尺度が違うものを基準にしてレッスンなどを行っても
「嬉しい」「悲しい」の感じ方1つとっても表現の方法をとっても人それぞれ。

※それはそれで確立された指導法があるのでしょうが、よく知らないので書きません。

楽器演奏を身体を動かす「運動」として捉えた場合、
空気振動が音として耳に伝わるまでの過程は完全なる物理現象。

弦をどのようにこするか、はじくか、声を、声帯をどのように震わせるか。

ギターのピッキングをする場合だと
左手で弦を押さえる際の指の向き、押さえる強さ、押さえるタイミング
右手で弦を引く時の角度、振り抜く速度、タイミング…など。


基本的なところに関しては「こうすればこうなる」という音の傾向がデータとして存在していてもいいのかもしれない。

何度か書いたけど、ギターの指板に圧力センサーなどを仕込んでおいて
「押す力が強すぎます」「弱すぎます」
などと教えてくれるような練習用の楽器があったりして。

すると「コードを押さえて音を出す」レベルのレッスンは必要なくなるかもしれないから
講師をされてる方は「ロボットに職を奪われる」という辞退になるかもしれませんねw

お金を払って「Fをきれいに鳴らすためには根性だ、気合だ」など言われてしまった日には
「それが分からんから習いに来てるんでしょう」という気持ちになると思います。
(どうしても、指の関節のシワの位置が弦に当たる体格(指の長さ)の人はセーハの音が鳴らしにくい、とかあるみたいですが)

ちゃんと音を聴く、という最低限の事は必要ですが、
効率上げて短期間である程度上手くなる人が増えたら、もっと豊かになるんだろうな〜
なんて思うのですが。

…でも、データでは測れない、理屈じゃ理解できない領域ってのもちゃんと残して欲しいと思うのでした。正確な演奏、上手な演奏、高度な技術があれば必ず感動出来るかというとそうではないですからね。
 
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