ギタリスト/尺八奏者 オガタマモルのブログ

広島を拠点に活動するギタリスト/尺八奏者のブログです。
ウェブサイト http://marumogata.weebly.com

2023年06月

目の前のことをこなすことに精一杯で
自分の好奇心に蓋をしていないだろうか?

ということで、昔好きだったギタリスト(今も好きではありますが)
の曲で中途半端なまま終わっているもの復習をやったりしてます。

いつ何時何があるかわからない時代ですので、もし何かあった場合
「あぁ、Steve VaiのFor The Love Of Godをマスターしておけばよかった...」
とか何とか思わないようにしたいわけで。

ギターを弾き始めた頃にまったく情報がなかった(どこから情報を仕入れるかすらわからない)
頃にたまたま本屋さんで見かけた雑誌に出ていて好きになった Mr.Big

弾けた曲も、弾けたようになった気になって忘れている曲もありますが、
当時売られていたタブ譜を見て投げ出した曲もたくさんあります。
こんな運指無理じゃ!と。

時間が経って、改めて入手(当時は人に借りて読んだ記憶が)見返してみると
そして音源を聴き直してみると、タブ譜のデタラメさが分かるようになったとともに
「これ、楽譜に起こせば意外とすぐできるんじゃないか...?」と思い立ち、1曲ギターソロを
コピーしてみました。

 

タブ譜みても、音を聞いてもよくわからなかったギターソロが
採譜、練習合わせて1時間くらいでできるようになっているではありませんか。
(本当に当時の楽譜で自分を含め何人のギターキッズがギターを放り投げたんだろう、
といいたくなるような人間には演奏不可能な譜面でした)
 
と、和楽器やらなんやらやりたい事がたくさんある中でやる事を増やすのは大変ですが
楽譜の間違い探しみたいな感じでパズル感覚で色々と解析していこうと思います。
耳を鍛える、というのは楽器問わず大事なことなのでね、相互作用、相乗効果は期待できます。

学生のころはスロー再生する機械もなかなかなくて、力ずくで音源に合わせてコピーをやっていたので
限界があったのかもしれませんが、今やスマホアプリで簡単に速度を変えられる、
何度も劣化なしに再生できる(もちろん音程はそのまま)
なのでテクノロジーの進歩に感謝。

下手にがむしゃらに練習するよりはじっくり音を聞いて耳コピする方が色々発見があって
できることも増えて楽しいよ、
どうしても無理なことに見切りをつけることも大事だけど、
あまり目移りせず、すくない課題をじっくりちゃんとマスターして乗り越えていくことも
大事だよ
、、とがむしゃらに練習してタブ譜サーフィン (ちょっと弾いては次、を繰り返す)
をしていた20代ごろの自分に伝えてやりたいです。
 

6月11日(日)に広島県は庄原市にて
都山流尺八楽会 尺八本曲コンクール広島県大会が開催されました。

自分自身、過去のコンクールの様子はどんなだったんだろう...
とネット検索するも数える程しか出てこなかったので、こうして記しておくことが
後の誰かの参考になればいいな、と思います。

自宅から車で2時間、気持ち的にはもう県外といった感じ。IMG_5338
川のせせらぎに癒されてました。

本曲コンクールなので、都山流の流祖中尾都山によって作曲された
尺八独奏曲のコンクールとなります。

まず県大会があり、それで上位入賞者数名が(県ごとの会員数により異なる)
二次予選としてブロック大会(九州、中国、関東など)に進めます。

そこでの上位入賞者が京都の本部で行われる本選に進出できる訳です。

今年の課題曲は「峰の月」という曲です。
昨年は、というか毎回中国ブロックから先に進めないので前回の反省を自分なりに
活かし、今年は県から優勝できるくらいの余裕を持ちたい、
と思って臨みました。

ピアノのコンクールとかのようにホールでお客さん入れて演奏するわけではなく、
演奏を聴くのは審査員の数名だけです(それがまた緊張の要因になるのですが)

結果、、準優勝。

とりあえず、次には進めたのでよかった!という訳ですが、課題としては色々と残りました。
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本番の演奏での震えるほどの緊張。
尺八は管楽器で体の震え、息の震えがそのまま音になって出てしまいます。

昨年も震えてしまって思うようにコントロールできなかったので、
今年こそは!と思って緊張の原因の一つである演奏への不安要素をゼロに近いくらいにして
取り組んだのですが...演奏で最初の音を吹き始めた瞬間震えが。
なめらかなヴィブラート(息ゆり)や音を静かに消す、といった細かいコントロールが
思うように行きません。。。
やばいな、と思いましたが、冷静な自分とは裏腹に体は震えたまま。
それでも練習の成果か、演奏の最低限のラインは守れた?と思います。

途中、セクションが変わるところで落ち着き直して、震えも落ち着き、
そこからはバッチリ吹けたと思うのですが...

前半の減点が原因か、結果は2位。

これをなんとかしなきゃなーと思いつつ、次の演奏が8月中旬なので
それまでに克服するか、震えるのは仕方ないと震えてもバッチリな演奏ができる体づくりをするか...

普段のライブや、尺八の独奏をする機会はなんどもありましたが、
ここまで震えるような経験がなかったので戸惑っております。。
(普段も緊張してないわけじゃないよ)

ま、色々研究したり試したりして次取り組むしかないですね。
結局、評価されて勝敗が決まるようなところで緊張しないのは無理なので。

コンクールの是非はともかく、一曲、一音一音まで集中して研ぎ澄ますような練習を
普段意外とできてないと気づいたので、結果はともかく上達の糧だと思って取り組んでます。
(でも、できるなら本選まで行きたい)

6年前、同じ曲でコンクール参加した時の練習時の録音が残っていて、
聞き返すとだいぶ下手だなーと思えるくらいには上手くなったと思っているので、
あとは足元をしっかり、土台固めをしていこうと思います。

...思えば本番前の待ち時間で既に震えていたのですが、
そこで何か対策を取ればよかったなぁ、などと思いつつ
そういう細かな振り返りもやりつつ練習も、もっと余裕と自信が持てるよう頑張りたいと思います。

ギターのおまけやついでではなく、
本気で尺八にも取り組もう、と思い初めてから約10年。
(それまではあまり練習も本気で取り組んではなかった...)
とにかく、少なくとも10年はかかるもんなんだな、と改めて思ってます。

ガクブルするような経験、普段は滅多に起きることはないので、
そういう体験ができるだけでも色々と面白いな、と思います。
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いっとき、全然新しい曲が頭に入らなくなってて、
動画アップも進まなかったのですが、
ここ最近は環境の変化か、生活習慣が変わったからか、練習方法を変えたからか
何らかの理由で
新曲の習得が進むようになったので動画アップのペースを戻してつつあります。

以前、2014-16年くらいまでは「一週一曲」目標に動画をアップしていたのですが、
後半はバテ気味で、動画アップはできたけど何やったのか8割がた覚えてなかったり、
あまり身になってない気がするので、なるべく自分なりに消化できるまでは動画を撮らない
ように変えました。
100曲くらいは続けたんですけどね、一応。

2021-2年くらいにかけては
ドラクエやFFのソロギター曲集も全曲目標にアップしていったのですが、
こちらも小休止中... 特にFFにきつい曲がおおくて(笑)

で今は再び岡崎倫典さんのアレンジ曲集に取り組んでいます。
決して易しいわけではない(むしろ難易度高めのアレンジ)ですが、
お手軽アレンジものよりも弾けた時、楽しいのです。

今取り組んでいる本はこれ。
フィンガースタイルで弾くソロギター名曲週
至宝のメロディ20
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どうしても手が伸びない(好みでない)編曲も何曲かありますが、
それ以外は基本的に弾いてみようと思っています。

今7曲目ですね。あと10曲くらい。

 

知らなかった曲でもこれを通して気に入ったり、新しいコード進行を知ったり
色々勉強になってます。

前も書いたことありますが、曲集の著者は全曲弾けるので、自分も最低限
その域に達しておきたいな、という思いも忘れてはおりません。

時々、動画を参考にしてます!とか動画見て本を買いました!
とかコメントがあると、例え再生数が少なくても、やっててよかったな、
と思うのです

バズったりとかそういうジャンルではないので反応がなくても
あまり気にせずやってますけどね。

昔から、細かいスペックについての話題が苦手でした。
好きなもののスペックを調べるのは好きだったのですが、
結局最終的には好みだよね、という結論を自分で出してしまっていて。

学生時代で言うと 、受験シーズンになるとどの学校が偏差値がいくらでどんな学校で...
という情報を持っているやつがいてそれについて盛り上がっていたり、

その後はパソコンのスペック
バイト時代は車好きなバイト仲間が数人集まっていたけど、車のスペックの話
(まぁこれは単に車に興味がなかっただけとも言える)

ギターにおいてもそうで、エフェクターやパーツの材質、木の話
自分的には使えて不快でなければいいや、くらいの感じでアンテナが立たないので 
こまかい話にあまり乗れない(そんなに吟味するお金がないと言うのもある笑)

尺八に関してはどうだろう...これは自然の竹を使う特性上、製品にバラツキがありすぎたり、
別の事情もあるので一概に言えませんが
最新のメタルがいいか、竹がいいか、3Dプリンタがいいのかとかは
人による、としか言えないのでそこまで。上と同じく自分的に使えて...という話。

結局、興味のない人からしたらどうでもいい話題、というか
ビンテージのギターを持った途端にギターが上手くなるわけでもないし、
超高級楽器を使っていても、安いものを使っていても本人が満足できるものならなんでもOK。
 
中途半端ながらいろんな楽器に手を出しているのも、
好奇心が一番ですが、偏りたくない、という意識があるのかもしれない。

傾向として各楽器の人は(ボーカルも含め)自分の楽器への愛が強すぎて
自分の楽器だけ、細かいところばかりを気にしがちになります。
もちろん細部に神を宿すべく努力するのは大事なことですが

一人でやるならともかく、いろんな人、モノ、楽器が関わる場合、
全体としてのバランスや役割が調和してないと意味がないわけで、
ついつい注意散漫な自分は色々なものを見てしまいたくなるのでした。

でも、最近ギターのケーブルを少し高いモノを買いましたが
なんとなく曇っていた音が細かい音が聞き取れるようになって
とてもいい感じです(笑)

予算や時間に制限がないなら可能性のある全てのものを試して一番合うものをセレクトしたい!
とは思うのですが
結果選んだものが一番値段の低いものであってもそれが自分にとってのベストなんだろう、
ということです。

 


昨日は某結婚式会場でのガーデン人前式での演奏でした。
某ギタリストの代理という形で入り始めたわけですが…

人の多いところが前よりもどんどん苦手になっていく昨今

ほっとくと弾きこもったり山に行って自然と戯れたり、人里離れたくなってしまいがちなので、たまには外に出て幸せな人たちの顔を眺めながらギターを弾くのも良い気分転換になって良いな、と思いつつ、庭に生えてる草木の方が気になってつい観察してしまいます。

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