ギタリスト/尺八奏者 オガタマモルのブログ

広島を拠点に活動するギタリスト/尺八奏者のブログです。
ウェブサイト http://marumogata.weebly.com

2020年07月

自分語りブログ #9です。

前回、ギターを初めて少しずつ前向きになっていった話でした(たしか)

ガットギターでバンドの曲を演奏するにはやっぱり限界がありました。

ギャーン、って音がでない。優しい音しか出ない。

半年くらいで弾き語り集に載っているくらいの
一通りのコードは覚えてだいたいの曲は通せるようになった
(今からすればだいぶ下手だったとは思いますが)

ので、次はギターソロとか弾いてみたくなり。
けどガット弦のクラシックギターはエレキや鉄弦のフォークギターのように
チョーキングが出来ません。ロックギターのサウンドももちろん出ません。

のでエレキの購入を検討…
親に買ってもらうことになるのですが、
有名ブランドのギターをぽんと買ってもらえるほど
経済的余裕が無いことは知っていたので 、週刊少年誌の裏や間に入っている
初心者ギターセット(の一番安いやつ)を買ってもらえることになりました
(それでも、親には大感謝です) 

・謎の国産メーカーのストラトタイプ
・ストラップ
・教則本
・おもちゃみたいな小型アンプ
のセットでした。

初めてのギターアンプ、ボリュームを上げるとすぐにザーとなって
何やってるかわからなくなるような 代物でしたが、それでも
「ロックバンドの音がする!」と嬉しかったような記憶があります。

1年間お金を溜めて憧れのギターを1本目に、という気持ちもわかりますが、
1年待ってる時間がもったいないと思ってるので(1年でだいぶうまくなれる)、
早く始めたいなら始められる方法ですぐ始めたほうがいいと思います。

19800円のセットギターはお世辞にも弾きやすい、音が良いとは言えないギターだったので、
今思っても「もっといい、弾きやすいギターならもっと速くうまくなれるのに」
という感想を持っていました。今は安くても品質が当時より高いものも出てますが、
最初からいいものを買うに越したことはないですね。

さて本題に戻ります。
ちょうど、ユニコーンが解散してベスト盤が出ていた頃だったので
そのアルバムに即したバンドスコアが本屋で売っていました。
もちろん購入。 あの「大迷惑」のピロピロやっているギターソロが弾ける❗
とドキドキしてページを開くと
「鬼のライトハンド❗」…なんじゃこりゃ❗
楽譜が、音符がかいてなかったのでした(笑)

まぁ、ロックバンドは楽譜をみてそれを完璧にコピーするんじゃなくて
もっと大事なものがあるよ、というメッセージだったと思う
(決して採譜が面倒とかではなく...多分ね。いやそれも少しあると思うけど) 
のでそれっぽくCD音源に合わせて適当なソロを弾いて悦に入っていました。

時々、適当に弾いたのにすごく曲とマッチして一人で
すごいソロが弾けた❗と一人ニヤニヤしていたのでした。キモいですね。
その瞬間親が入ってきたりしてすごく恥ずかしい思いをしたこともありますが、、

おかげでアドリブに対する抵抗がなくなったのでした。
ユニコーンの適当な楽譜のおかげ。
すべてがそうではなく、ちゃんと完コピしてある曲もあって、
それは頑張って練習しましたけど。
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ひろひろ〜って,笑

で、あとはバンドスコアに載っているインタビューや機材情報、
ディスコグラフィを眺めるのが好きでした。
メンバーが影響を受けたアーティストも書いてあったりして、
そこからビートルズ、レッド・ツェッペリン、ヴァン・ヘイレンなどを聴き始めるのでした。

あとはそういう音楽情報を仕入れる友人が皆無だったので、
本屋にいってたまたま目に止まった洋楽?雑誌を手にとって
読者ランキングの載っている月で、1位になっていた「Mr.Big」というバンド
を聴いてみよう、と思い…
最初に買ったのがその時最新作の「Hey Man」というアルバムでした。
(ハードロック、テクニカル路線をかなり抑えた(渋い)時期なのですが
それでも新鮮でかっこよく響きました)

HEY MAN
MR.BIG
ワーナーミュージック・ジャパン
2015-06-24





とにかく、ゲームと同じようにハマると「レベルは最高まで上げたい、アイテムは全て揃えたい」
と思ってしまう性格なので、その当時入手できる音源を毎月少しずつ買ったり、
レンタルしたものをカセットテープにダビングしたりして
ディスコグラフィを揃えて聴きまくっていたのでした。

コードジャカジャカで楽しんでいた14歳が
速弾き系ギターにハマるのにそう時間はかかりませんでしたね。

続きはまた次回。


THE VERY BEST OF UNICORN
Sony Music Direct(Japan)Inc.
2014-04-07


 

前回
ギターを始めたところまで書いたのでした。
IMG_0349
初めてのギター…は手元にないので最近オークションで入手した同じような形のガットギター
鈴木バイオリンのクラシックギターでした。


自分の回想をただ記しているだけで、
あまりおもしろく読めるものではないかもしれません。
僕自身は頭の中のデフラグというか整理ができて良い感じです(笑

中学校に入り、変わっていく周囲、と自分の変化に対する違和感から
体調不良からのプチ不登校をやったのですが(1ヶ月くらい)

ギターを始めて、音楽の力で万事解決…という訳にも行かず、
思春期をこじらせていくのでした。

とにかく自意識の塊、過剰もいいとこだったと思います。

授業中、後ろの席でだれかがコソコソ話してクスクス笑っていれば
自分のことではないか、と不安になり
女子とは授業に必要なこと以外は全く話すこともできず、
たまたま何か話せるような事があればもしかして??と勘違いをし。

疲れますね。こりゃ。

段々と意識が内に内に入っていく中で、
ゲーム以外に自分を解放して夢中になれる時間は
ギターくらいでした。

割とサクッと最短時間でクリアしてすぐに遊ばなくなる、という事が多かったため、
親には飽きっぽいと思われていたようですが、ゲームとギターは飽きませんでした。

ゲームのやりこみ要素を追求し始めたのも多分ギターを始めて以後ですね。

ギターはだいたい3時頃に学校が終わって夕食が6時45分くらいなので、
ゲームをしない、友達と遊ばない(部活のある日)日は
ほぼぶっ通し3時間くらいずっと弾いていました。毎日。

夕方になって、部屋が暗くなるのも気づかないくらい。

そこから、よっぽどの病気とか旅行とかでない限り、
ギターを持たなかった日は今に至るまでないと思います。

不思議なのが、上に書いたとおり自意識の塊で
ひと目を気にしすぎて自分から目立った行動をできなかったのですが、
ある日音楽の授業の際、音楽準備室(名前忘れた)楽器とか置いてある部屋があるのですが、
昔授業で使っていたと思われる大量のギターを発見。

中学校3年生になってからだったかと思いますが、
音楽の先生に掛け合って休憩時間にギターを自由に使わせてもらうことを了承してもらい
その頃ギターに興味を持ち始めた友人達とほぼ毎日?音楽室で遊んでいました。 

それをよく思わないちょっとグレ気味の同級生から
冷やかされたこともありますが
関係なかったですね。ギターがあれば強い。
何となく万能感。
ガットギターでコードジャカジャカやってただけなのに。

思春期をこじらせ、引きこもり寸前の精神状態だった自分からすれば驚くべき行動力(笑)
時々、そういう今思えばなぜそんなことを?というエピソードが出てきます。

好きなもののためには頑張れるんでしょうね。きっと。

と、いうわけでギターを持っている自分、
というのが心の拠り所になるのにそう時間はかからなかったです。

具体的には何も考えてませんでしたが、
ゲーム関係とか研究者とか発明家ではなく、
音楽をずっとやって暮らして生きたいなぁ
と漠然と思い始めたのもこの頃でしょうか。

過剰な自意識に絡め取られてこの頃の学校生活の記憶が薄いのですが、
毎日、ゲームをクリアするかのようにギターを弾いていた事を思い出します。

毎日、学校のこと、好きな子のことなどで悶々として
そこから抜け出したい、逃げ出したいみたいなことばかり考えていたのは覚えています。

数少ない仲の良い友人色々と解決策の見えない
悶々とした話を延々として何ら解決策のないまま
モヤモヤを吐き出していたりだとか。

時々、最強の携帯ゲーム機やRPGの未来についての話なんかもしてましたが、
(今のスマホとかNintendo Switchとかはその当時思い描いていた
夢の携帯ゲームマシンを遥かに超えてしまいましたね…)

次、時間は前後しますが、初めてのエレキギターを手に入れる!
について次は書きたいと思います。

朝のうちに書くテーマを思いついていたのですが、
色々やっているうちにすっかり忘れたので短く書きます。

音楽のオンライン配信ライブを試みる人も
動画をアップする人も増えているであろう昨今。

特に演者側がこう考えている印象が強いのだけど
「音楽は生でないと伝わらない。音質はライブに劣る」
「プロなのに無料で配信するのはいかがなものか」

しかし、はるか昔からテレビの音楽番組もあるし、
ラジオも無料で聴けます(広告収入とかもあったりするので同列には語れないと思いますが)

スポーツに関して言えば、「野球観戦は生でないと臨場感が」もちろん臨場感は生にはかなわない。
でもテレビ中継を見たり、録画、時間差の放送で試合を見ても楽しめたりしますよね。

どちらが優れている、どちらかでないとダメということではなくて
両者のメリット・デメリットをうまく活かせる形で機能できたらいいですよね。

と、僕が今更書くことでもないのかもしれませんが。
書きながら書こうとしていた事を思い出そうとしたが思い出せませんでした。

 

ここ最近の人生振り返りコーナーもそうなんですが、
よくわからなくなった時の基本は「わかるところまで戻って考える」

ということにつきるかな、と。

楽器であれ勉強であれ、「できる(と思ってる)レベルのところまで戻って」
やると、意外とできてるつもりで通り過ぎていたところがあやふやだったり出来てなかったり。

RPGなんかでは調子にのってどんどん先へ進むと敵が強くなりすぎて進めなくなるやつです。
十分攻略できるレベルまで戻って、鍛える。そして先へ進む。ボスを倒す。

初心者のうちはわからないところばかりなので良いのですが、
ある程度分かってくるとその知識が邪魔をする。錯覚を起こさせる。
その件はもう知ってるからいい、ってやつですね。

自分自身はというと、割と好きなようにギターを弾いてきたのが
あるきっかけで
会社辞めて独立して、もちろん音楽系の学校を出てるわけでもなく
よこもたても人脈もツテもあまりない状態で、手探りであれもこれもやってみよう
となって(まぁ自分ができると思った範囲ではありますが)
いろんな楽器やジャンルに手を出してみて、
「わからないけどやってみてから向いてなかったらやめよう」
みたいな感じでやっております。

きちんと音楽を一定期間学んだ人たちと並ぶと、
どうしても基礎的な部分の実力差を感じて凹む日々だったのですが、

最近はそれでも周りの人達の力というか能力が測れるようになってきました。

がしかし、色々やったり和洋折衷何でも屋さんをやってると
「自分はこのままどうなるんだろう」的なことを考え始めます。

このまま10年20年同じことを続けるのはちょっと違うんじゃないか、
(もちろんそんなつもりはありませんが)
ということで絡まった糸をほぐすかのように個人的な事をつらつらと書いてます。

そういう事を考えてるとエレキギターを始めた頃にハマったギタリストの
コピーモデルをお借りするということになって、高校生の頃コピーした曲たちを思い出しながら
楽しくてしょうがない事に気づき。
IMG_0263
Van Halenモデル❗
右のwolfgang specialはバイト代で自力のみで初めて買ったエレキギターです。

また同時期に好きなミュージシャン達のインタビューで決まって出てくるビートルズ
最初は小遣いが足りなくて図書館で借りてコピーして繰り返し聴いてたアルバムたち
改めて楽曲まるごとコピーしてみたりしながら。

完コピではありません

早く先に進まなきゃ、とただ焦っていた自分に気づくのでありました。
気持ちと理想と現在の能力が噛み合ってなかったのでうまくいくはずもありません。

楽器の練習や勉強も同様で分かってない、出来てないのにむりやり練習しても
何の意味もないということ。

同時にこのごろ年齢を重ねると共に発生する様々なイベントに翻弄されたりと、
時間の有限さ、大切さもより身に沁みててきました。
もっと早く気付けよ、と思います(頭では分かっていたのですが)

と、いうわけで最近は頭も以前よりほぐれてきたので、
色々スピードアップできると思います。

中学校になって、
音楽を意識し始めた、というところまで書きました(前回)

楽器を始めるにあたって、健康ではなかった、
という点も大きく影響しています。
中学校になると部活が始まり、もれなく参加することになっていた
(と思う)ので何かの部を選んで入部しなければなりませんでした。
この回で述べられている疾患により、
医者から激しい運動はしないほうがいい、と言われていたので
運動部は選択肢から除外。
短距離に限り、足がそこそこ速かったので陸上部に入って
もっと足が速くなったらいいなぁ、と思ってましたが。

体調不良なのかその疾患のせいなのか運動不足なのか何なのか、今となっては不明ですが
体育の授業で1,500m走ったあとで呼吸困難になり病院へ、、という事もありました。
大人になってから10km走っても平気になったので、本当何だったんだろう。
体調は常にうっすら悪かったです。

さておき、運動部はダメだから文化部…
音楽好きだからブラスバンド部に入りたいなぁ、と思っていましたが
2つ上の学年の姉が所属していました。
周囲の男子から一目置かれる存在(tabun?)だったり
生徒会に入っていたり少し目立っていた姉
と自分が比較されるのがとても嫌だったので(思春期ですね)諦めました。

で、ちょこちょこと絵を書くのが好きだったので美術部・・・ではなくて
絵を書くだけの描画部に入部。
デッサンや油絵を数点書きました。
数点…というのは途中であまり部活に行かなくなったのです。
時々顔は出してたのかな…あまり覚えてませんが

ここでも姉をいちいち引き合いに出す先輩の存在と、
思春期からどんどん内向的に磨きがかかる自分といろいろあって
足を運びづらくなったのです。

ひたすら対象物を観察して絵を書くのは好きでしたけどね。
部活の思い出というと、その年の教育実習の女性の先生が
描画部の担当?で部活に参加しており、ちょっと絵を教えてもらったり
廊下で合うと「おがたくーん」と手を振ってくれたりとドキドキしておりました。
自意識過剰をこじらせて異性と会話も出来なかった自分にとって
大学生くらいの先生はちょっと刺激が強すぎました。恋していたかもしれません(知らん)
といってももう名前も思い出せませんが(笑。
その時だけは何となく部活に行くのが楽しかったです。
その節はありがとうございます。

淡い話は置いといて、中のいい友達はみんな運動部(ソフトテニス部が多かった)なので
帰宅部になり始めた僕は一人で帰宅することが多く、もちろん遊ぶ相手もみんな部活ですので
部活が休みでない日は、一人家でゲームしたり録画した番組をみたりしてました。

中学似年生の頃、
暇を持て余して引っ越しの荷物が押し込まれてカオスな状態の押し入れの捜索を開始。
そこで弦のかろうじてつながっているガットギターを発見。

聴くと母親がフォークソングブームの時に購入したが
ほとんど弾かずに放置していたものらしい。

エレクトーンと違って自分の自由に使える楽器ということで
近所の書店で購入した教則本と音楽の教科書の裏に数ページだけあるギターの説明を頼りに
弾き始めます。

チューニングは音楽の教科書で覚えました。
でそこに載っている「一週間のうた」を弾いてました。
ロシア民謡…いやぁ暗いですね(笑 

教則本にも数曲課題曲が乗ってましたが、ちょっと世代が違って
乗っているので知っているのが「神田川」
いやぁ、暗い。
どちらもEマイナーとB7

が、初心者にはとっつきやすいコードベスト5に入るコードだったので
1週間くらいで形になったような気がします。

居間で学校から帰って数時間毎日取り組んでました。
夕方になると家族にうるさいなどと言われつつ、
気にせず夢中になっていたことを思い出します。

ゲームと同じように「練習しなければ」みたいな気持ちはなく
本当に「早く帰ってギターを弾きたい」だけでした。
学校にいるのがとても窮屈で上級生はちょっと怖いし、その他色々ありますが
とにかくいつも早く帰りたいと思っていたような気がします。

1,2ヶ月後にたまたま見つけた「ユニコーン 弾き語り全曲集」を入手してから
夢中の度合いは加速しました。毎日聴いてるあの曲がギターで弾ける!と。
中には弾き語り無理やろ、っていう曲も無理やり弾き語りアレンジしてありましたが…
スクリーンショット 2020-07-12 11.30.33
現物は紛失。ボロボロになるまで使いました。

ネットもなければ本も満足に買えず、ギターをやってる友達もいない
(自分の知る限り、同級生ではギターをやっているのは他に一人しかいませんでした)
ので音楽番組のギタリストを凝視したり(ギターソロのときはボーカル映すな❗と思ってました)

とにかく、半年くらいは毎日数時間ガットギターでポロポロとやってました。
その弾き語り全集に入ってる曲は大体弾けるようになっていた気がします。
同級生は一人なので多分もう学校で一番上手かったでしょう(笑)

半年くらいするとガットギターじゃ物足りなくなって
エレキギターが欲しくなり、買ってもらうことになるのですが
長くなったので、それはまた次回。




 

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