ギタリスト/尺八奏者 オガタマモルのブログ

広島を拠点に活動するギタリスト/尺八奏者のブログです。
ウェブサイト http://marumogata.weebly.com

2017年07月

年と共に記憶力は衰える、筋肉痛は遅れてやってくる…

本当に年だけのせいなのかなぁ、と
身体を限界まで駆使するトップアスリートならいざしらず、
普通の生活範囲ではそんなに年齢による衰え…変わらないような気がします。

色々あって、新しいことを覚えたりなんだかんだやってますが、
10代、20代の頃に比べて記憶力そのものが下がったという感じはしない。
(やること考えなくてはいけないことが増えて1つのことに集中しにくい、集中力を確保しにくい、
というのはあるかもしれません)

ただ、頭も身体も使わなければ衰えていく、というのは事実。
つまり…「慣れ」てしまうことが原因の1つなのかな、と思っております。
慣れると新しい刺激として脳や筋肉が受け止めないのかもしれない。
九九を唱えるのに頭を使っているとか、
慣れた車の運転に、教習中のように必死になることはありません。

子供の頃はなんでも初めて。
上手くいかないことも多いけど一生懸命新しいことを覚えていく。
そして、義務教育も終わりに近づく頃、、、

色々知ってることも増え、経験値も少しは溜まってきて
さぁ、今までやったことのない事をやってみよう、というとき
「もう知ってるから」「やったことあるから」などという理由でやろうとしない。

わざわざ汗をかいて動くのがめんどくさい、または恥ずかしい。

小さい頃に一生懸命覚えた体の動き、知識が逆にブレーキをかける結果になっているのかと。
わざわざそんなことしなくても人生回っていく(という勘違い)

自分の場合、
学生の頃はなんとなく目立たぬようやり過ごして、
この退屈で窮屈な学校生活が終わればいいのに、
といつも思っていたような気がします。

ギターを始めてからは放課後はダッシュで家に帰りずっとギター弾くかゲームするか
ゲームのレベル上げをしながらギターを弾くかみたいな毎日でした。
(この「ながら」も効率悪かったのかな、と今では思いますがそれはまた別の時に)

勉強の方は、小学校までに色々貯金があったようであまり苦もなく、という感じでした。
そこでブレーキ。新しいものを自分から進んでおぼえようとかではなく
学校で出てくるからやる、という状態。

一方ギターはできないことだらけだけど、全部弾きたい!くらいの気持ちで
一つずつフレーズを何度も覚えて弾いて上達していってたと思います。

時は流れ…
ギターもそこそこ弾けて速く指も回るようになりました、が。
なんだか上達しない。

ギターを初めて5,6年くらい。大学生の頃ですね。
上手くなりたいという気持ちはあってもなかなか進歩しない。

理由は色々あって、
最初の頃は、ひたすらCDに合わせて、
タブ譜でも見ながら練習でも上手くなっていたのですが、
そういう練習で上手くなる限界を超えてしまっていたこと。

微分積分、掛け算の九九など覚えて反射的に解けばいい点取れてたところから
その微分の原理を知らないと解けないような問題が出るようになってしまったこと、みたいな。

もうひとつ「慣れ」によるブロック。
もっと丁寧にフレーズを分解したり、
できないことは1つずつクリアにしていけばいいものを
それなりに指も弾けて耳コピもできたからなんとなーく
全体を流して弾いてなんとなく耳コピして…、という

それなりに練習はしていましたが、
「人前でちゃんと弾く」とか「楽譜を作って人に見せる」
とかいう目標がなかったので自然と適当な練習になっていたのでしょうか…

まぁ、練習と言ってもCD流しながらなんとなく弾くか、
ごく基本的な基礎練習(ただ指を早く動かすための)
ばかりやっており…

やったことのないスケールや音列の練習、
コードの勉強とかまったくやってなかったので
今思えばどうやって上手くなるんだろう、と思うことばかりですが

Frank ZappaのCDを集めるのに夢中になってしまったので仕方ない(笑)

RPGでもそうだけど、一つ一つレベルを上げて、新しい技を覚えて
クリアしていかないとダメなのに、
全体を捉えて一気にクリアしようとしていたからなんだろうな、
と今は思える。

「慣れ」が悪いみたいな感じで書いてしまったところもありますが、
「慣れ」たら次の段階「まだ慣れてないこと」をやって「慣れた」状態にしていく
これが大事なんだろうな、と。

オガタマモルはよくオカダマモルと間違えられます。

(脳内自動補正)はどうしようもないんですが、そのメカニズムは知りたい。
おそらくオガタさんの多い九州のある地域に行けば間違えられる率はかなり下がるはず。

が、より一般的でない読み方の漢字、専門用語、業界用語…

例えば都山流という尺八の流派ひとつとっても、読み方を知らない人は知らない。
みやこやまりゅう?とやまりゅう?とか。

ワードの単語帳にもおそらくのってないから変換されない。

変換されないような英単語はどうなるかというと、ワードさんが勝手に一般的な読みの単語に変換してくれたりします。

が、漢字を自動で変換する機能はおそらくないので…この度は都山が、おそらく渡した原稿を打ち直す段階で郡山に化けていたようで…

それをあらかじめ想定してこちらで原稿に読み仮名をふっておくべきだったなぁと

都山流(とざんりゅう)
オガタマモル(尾方マモル:漢字の方がガイド(笑))
Game Musica Jake げーむ・むじか・じゃけぇ)
MaMe メイム

一発で読みにくいものが多いな…笑

まぁ、ふりがなふっておいて間違えられたらもう諦めるか怒るか(笑)しかないけど考えられる対策は事前にしておくべきだなーと思いました。

段取り8割。

今週末は29日(土)
呉市の海上花火大会の日ですが、
この日に海の見渡せる会場にて、
ゲーム音楽ジャズバンド
GMJ (Game Musica Jake げーむ・むじか・じゃけぇ)で出演します。

予約制ですが、残り席数もわずかみたいです。

屋内での生演奏、(飲み放題、食べ放題付き)を楽しんだ後、花火鑑賞です。

ゲームを知ってる人は懐かしさと共に楽しんでいただいてもよし、知らない人はBGMとして演奏を楽しんでいただいてもよし。です。

17:30 オープン 18:00 スタート
18:00〜ナンぢゃモンぢゃ
19:00〜GMJ
20:00〜花火
ルポール青山オマージュ
場所 呉市青山町5-1
問い合わせ
leportaoyama@gmail.com

曲に合わせて身体を動かさなくても
涙を流さなくても、感動しなくても

ただ音に耳を傾けてくれてるんだなぁ、
と感じられればそれでいい、と思う時があります。

 
手前味噌ですが、自分の曲の「線香花火」とか。

特に技術を駆使した曲でもアレンジを凝った曲でもありませんが…
個人的にお気に入りで割と色んな場所で演奏したり、
色んな編成でやってみたり、歌を付けてみたり。
 
ステージ上からの感覚として、
「それまでざわざわしていた空気がちょっと静かになる」
という感じです。 

昨日もお祭り会場で演奏しました。
演奏した時間は17時過ぎ。
まだ日も高く、ステージ前に集まる人はまばらでしたが、
猛暑の中、ほんの少しだけ静かになって涼しい風が吹き抜けるような
そんな感覚を覚えました。

って、自分が感じただけなのですがw
その場にいた人も同じような感覚になってくれていただろうか。

一度、パーティー会場で
筝、ピアノ、パーカッション、ギターという編成でやった時に
バイキングや談笑を楽しむ会場の空気が変わった、と思う瞬間があって…

気持ちよかったです(笑)

会場を1つにしたいとか、泣いて欲しいとか笑って欲しいとか無いので
聴く人それぞれがそれぞれに何かを思ってくれてたらいいなぁ。

ある1曲を聴いて、
笑う人いれば、無く人もいて、時には怒る人もいる。
そんな曲を作ってみたいですよね。 


歌、楽器にかかわらず、音楽をやる人は物理を学んだほうがいいのかもしれない。
実際科学的なアプローチをレッスンに取り入れたりしているところもありますし。

とかく感覚とか感情とか人によって尺度が違うものを基準にしてレッスンなどを行っても
「嬉しい」「悲しい」の感じ方1つとっても表現の方法をとっても人それぞれ。

※それはそれで確立された指導法があるのでしょうが、よく知らないので書きません。

楽器演奏を身体を動かす「運動」として捉えた場合、
空気振動が音として耳に伝わるまでの過程は完全なる物理現象。

弦をどのようにこするか、はじくか、声を、声帯をどのように震わせるか。

ギターのピッキングをする場合だと
左手で弦を押さえる際の指の向き、押さえる強さ、押さえるタイミング
右手で弦を引く時の角度、振り抜く速度、タイミング…など。


基本的なところに関しては「こうすればこうなる」という音の傾向がデータとして存在していてもいいのかもしれない。

何度か書いたけど、ギターの指板に圧力センサーなどを仕込んでおいて
「押す力が強すぎます」「弱すぎます」
などと教えてくれるような練習用の楽器があったりして。

すると「コードを押さえて音を出す」レベルのレッスンは必要なくなるかもしれないから
講師をされてる方は「ロボットに職を奪われる」という辞退になるかもしれませんねw

お金を払って「Fをきれいに鳴らすためには根性だ、気合だ」など言われてしまった日には
「それが分からんから習いに来てるんでしょう」という気持ちになると思います。
(どうしても、指の関節のシワの位置が弦に当たる体格(指の長さ)の人はセーハの音が鳴らしにくい、とかあるみたいですが)

ちゃんと音を聴く、という最低限の事は必要ですが、
効率上げて短期間である程度上手くなる人が増えたら、もっと豊かになるんだろうな〜
なんて思うのですが。

…でも、データでは測れない、理屈じゃ理解できない領域ってのもちゃんと残して欲しいと思うのでした。正確な演奏、上手な演奏、高度な技術があれば必ず感動出来るかというとそうではないですからね。
 

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